ご挨拶

横山工業所の経営方針に『夢』『縁』『志』『自立』があります。
共に働く上で最も大切にするべき事と考えています。

 2019年、当社は創業50周年を迎えました。初代社長である私の父が、長い下積みの末に興した横山工業所は、広島の街の復興と発展に、建物の配管工事を担う会社として寄与してきたものと自負しています。

 建物を人体に例えた場合、骨格が鉄骨であれば、内壁や外壁は筋肉。電気は神経組織に当たります。そして、私たちが受けもつ水や空調分野は、循環器や消化器系にあたると言えます。表に見えるものではないけれど、常に働き、常に動いている部分であり、故障すれば人の暮らしに大きな支障をきたすことに直結します。この、目に見えないけれど大切な役割を担うことで、私たちの仕事は社会に貢献しているのです。このことを使命として歩んで参りました。
現在、当社は次の50年へと一歩を踏み出したところです。新型コロナウイルスの影響が世の中に大きな打撃を与えるなか、幸い、私たちの仕事に大きな変化はないのですが、会社そのものは大きな変革期にあります。

 これからの5年間でこの先の方針を固め、私たちが最終形として考えるのは、現在のBtoBの業務形態から、BtoC、つまり個人のお客様を視野に入れた事業の展開です。現在、当社が主に施工を行う新築マンションも、今の建築ペースが未来永劫右肩上がりとはいかないでしょう。これからは、築年数の経過したマンションに対しての大規模修繕の需要を広げていきたいと考えます。良い物を、長く維持していくための施工に、当社が取り組むべき道を見出したいと考えています。

 現在当社には外国人社員も在籍し、当社が培った長年のノウハウを身に着けるべく、日々研鑽を積んでくれています。こうした雇用の機会は、当社が海外に目を向けるきっかけとなりました。コロナ禍で一旦停止している、ベトナムでのCADセンター開設も、引き続き準備を進めています。当社に蓄積された技術が海を渡り、新たな人材を発掘し、ビジネスの輪を広げていくことを目指し、社業の発展につなげたいと考えています。

代表取締役社長 横山 典玄

代表取締役社長 横山 典玄